美と健康のための正しい入浴方法と避けるべきNG習慣とは?

お風呂は美と健康の源のひとつであり、毎日入浴しているという方がほとんどかと思います。

とはいえ、入浴自体が「めんどくさい」「嫌い」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。

確かに、夏場は入浴後も汗をかいてしまうからお風呂の意味があまりないように感じてしまいますし、冬場は寒い思いをして着替えるのが面倒に感じでしまいます。

しかし、お風呂に入ることには美肌や代謝アップなどの多くのメリットがあります。

きちんと入浴すればするほど、美しく健康的な肌と元気な体を手に入れることができます。

今回は、美と健康のためのお風呂の入り方についてご紹介します。

入浴のメリットとは?

そもそも、なぜお風呂に入ることはいいことなのでしょうか。

ここでは、お風呂に入るメリットをご紹介しますので、改めて入浴の良さを認識していただければと思います。

基礎代謝の上昇がされやすくなる

基礎代謝とは、身体を動かすにあたって必須のエネルギーのことを指します。

このエネルギーは、心臓の動作や血液の循環、呼吸に必要なものです。

代謝が高い人は、血液が体内を滞りなく循環するので、筋肉痛や肩こり、冷え症になることがなくなります。

「代謝が悪い」というのは、体が冷えたり血流が悪かったりすると血管が収縮して、身体全体に必要な酸素や栄養素が届かなくなっている状態のことをいいます。

代謝が悪いと、冷えを解消しようと脂肪を蓄積する動きを体はとります。

なので、代謝が高い方が望ましいとされています。

では代謝はどう上げればいいのでしょうか。

基本的には、運動や体を温めることで上がるのです。

だから、入浴で体を温めるというのは、代謝上昇にとって大いに効果があるのです。

睡眠の質の改善

入浴しないことで寝付きが悪くなってしまい夜更かしをしがちな方もいるかもしれません。

湯船に浸かることによって、交感神経よりも副交感神経が優位に立ちます。

この状態になると眠りやすくなります。

また、温まった体温が徐々に下がることで、より一層眠りやすくなるのです。

だから、湯船に浸かることは睡眠にとても有効です。

また、質のいい睡眠は先ほど説明した代謝へも大きく影響してきます。

きちんと眠るようになれば、仕事への集中力がアップしたり、日中眠くなりにくくなるなど、多くの良い影響があります。

もちろん、お肌のコンディションも変わってきます。

毎晩きちんと寝ることで、クマやくすみが改善され、ハリやツヤのある肌になることができます。

肌荒れのシグナルを発見できる

お肌の状態を見逃しがちになるのは、シャワーでササッと済ませることが多いからです。

しかし、素手で自分の顔を触ったり、浴室の鏡で全身を確認すると、様々なことに気づくことができます。

おでこがザラザラしていたり、首に赤いポツポツができたり、肘がカサカサしているなど、普段は見逃してしまいがちな肌の状態が浮き彫りになります。

お風呂に入ることは、そんな肌の状態に気づくチャンスであり、ケアするきっかけにもなります。

肌質を改善できる

入浴することで体が温まり、汗が出ることで毛穴から汚れが落ちやすくなります。

その結果、余計な力をかけずに汚れやメイクを落とせるようになります。

そして、肌を擦らずにクレンジングができるため、肌に傷みを与えることもありません。また、汗をかくことで溜まっていた老廃物が流れ出るため、お肌に必要な栄養が吸収されやすくなります。

入浴によって、内側から溢れ出るようなツヤやキメ、透明感を手に入れることができます。さらに、入浴後に使うスキンケアアイテムの美容効果も、お肌にしっかりと届くようになるでしょう。

正しい入浴の方法

ここまで、お風呂に入ることがどれほどいいものかが分かったかと思います。

では、効果のある入浴の仕方はどのようなものでしょうか。

クレンジングは身体を温めてから行う

皮脂は温めたほうが溶け出しやすく、温かい水で洗顔する方がメイクや汚れが簡単に落とせます。

メイクを撫でるだけで落とせるようになれば、お肌に与える負担を最小限に抑えることができます。

ただし、ゴシゴシと擦るのは避けましょう。

水はお風呂に入る前に飲む

入浴前にゆっくりと500mlのペットボトル1本分のお水を飲むと、汗をかきやすくなります。

もし量が多く感じる場合は、最初はコップ1杯程度から始めましょう。

入浴中は、500mlペットボトルの1/3から半分程度の量を飲んで、残りはお風呂に入りながら飲むことができます。

このようにして、入浴中に失われていく水分を補給できます。

ただし、お水は胃腸に負担をかけないように常温にし、一気に飲まずにゆっくりと飲むようにしましょう。

ぬるま湯への入浴をする

お湯の温度は、多くの人が知っているように、38~40度程度のぬるめがベストです。

熱すぎるお湯は体に負担をかけ、肌を乾燥させることがあります。

しかし、寒い地域に住んでいる場合やお風呂場が寒い場合は、ぬるま湯での入浴は厳しく感じるかもしれません。

そんなときは、入浴前に室内を蒸気で満たしたりヒーターなどで温めてるなどの対策をとりましょう。

入浴中にすべきでないこと

お風呂はとてもいいことなのは分かったかと思いますが、それでもやらない方がいい入浴の仕方というのもあります。

これをやってしまうと入浴が逆効果になってしまうことも…。

ここでは、乾燥肌を引き起こす原因を特にみていきます。

毎日全身をしっかり洗う

皮脂腺が多い部位であれば毎日洗っても問題ありませんが、皮脂腺が少ない場所を毎日強くこすって洗うと乾燥してしまいます。

具体的には、皮脂腺が多い場所は背中、胸の上、脇であり、皮脂腺が少ない場所は二の腕や足で、手のひらと足の裏には皮脂腺はありません。
足の裏は硬くなりがちですが、削ったりしないで、優しく洗ってあげましょう。

最初に背中上部と胸の上を泡で洗い、他の部位はシャワーで流れた泡が触れれば汚れは落ち、肌は十分に綺麗になります。

また、耳の裏を洗っておけば臭いを防げます。

毎日洗わないと気持ち悪いという人は、洗浄力がやさしいアミノ酸系の製品で洗ってください。

毎日長風呂をする

入浴時間が長くなりすぎると、皮膚の表面にある角層に含まれる水分が失われ、乾燥肌やかゆみなどの肌トラブルを引き起こす可能性があります。

また、入浴中に保湿剤などを使用しても、長時間お湯に浸かっていると保湿効果が薄れてしまいます。

そのため、一般的には1日あたりの入浴時間は15分程度が適切とされています。

ただし、気温や湿度などの環境条件や、肌質や健康状態などによっては、入浴時間や回数を調整する必要があります。

また、入浴後はすぐに保湿ケアを行うことが大切です。

入浴中に保湿剤を使用するだけでなく、入浴後も保湿剤を塗布して肌の水分を補給し、乾燥肌を防止することができます。

入浴中スマホを使う

おそらく、現代人が最もしがちなやってはいけない入浴法は、お風呂に入りながら誰にも邪魔されずに動画や映画を見ることでしょう。

それはとても楽しいのですが、スマートフォンやタブレットを見ると、交感神経が引っ込む余地がなくなり、眠りに必要な副交感神経が現れなくなるため、気分的にはリラックスしていても、実際にはリラックスしていない状態になってしまいます。

その結果、眠りが浅くなってしまい、熟睡できないかもしれません。

もしスマートフォンやタブレットを持ち込む必要がある場合は、画面を伏せて音楽を聴いたり、音量を小さくして、画面を見たり刺激を与えないような工夫をしましょう。

また、聴く音楽は、できるだけヒーリング効果のあるものを選びましょう。

ただし、お風呂で寝てしまわないように注意しましょう。

ロックなど大音量で聴くのが好きな人は、お風呂に入るときはちょっと我慢することをお勧めします。

熱湯に浸かる

熱湯に触れると皮脂が流れきってしまうので、乾燥肌になりやすくなります。

ぬるま湯で少しずつ汗をかくことが大事です。

入浴後スキンケアをやらない

お風呂から上がったら、すぐにスキンケアをする必要があります。

なぜなら、お肌は非常に乾燥しやすいからです。

髪と体をざっと拭いたら、すぐに化粧水をつけましょう。

これでとりあえずの保湿ができます。

その後は、髪を乾かし、しっかりとしたスキンケアを行いましょう。

手間がかかると感じる方は、オールインワンジェルを使用して、手軽にスキンケアを済ませることもできます。

まとめ

今回は、美と健康のためのお風呂の入り方についてご紹介しました。

お風呂は、身体を洗浄するだけでなく、心をリフレッシュできる大切な時間です。

そして、自己の美容に手を加えることができる場でもあります。

肌の美しさや活力を保つことも入浴方法によって異なります。

寒くなる季節に向け、お風呂で乾燥を防ぐスキンケアを実践し、美しい肌を手に入れましょう!