スマホ・パソコンがシミやくすみの原因?ブルーライトから肌を守る方法とは?

光老化という言葉を聞いて最初に思い浮かべるのは太陽光(紫外線)だと思います。。実際、肌の老化の8割は紫外線が原因とされています。

しかし、光老化の原因はそれだけではないことがここ最近になって明らかになってきました。

多くの人々が、朝起きてすぐや通勤中などの空き時間に意識せずともスマートフォンを触っています。

そのスマホやパソコン、テレビなどのデジタル機器が放つ青い光(ブルーライト)は強いエネルギーを持っているがゆえに、ブルーライトによって肌にシミやくすみを引き起こす可能性があるというのです。

とはいえ、現代ではデジタル機器を完全に使用しないというのは不可能です。

今回は、ブルーライトから肌を守る方法についてご紹介します。できる限りの対策をしてブルーライトによる光老化を防ぎましょう。

ブルーライトとは?なぜ肌老化をすすめるの?

ブルーライトとは、可視光線の中でも特にエネルギーが強い波長を持つ光のことをいいます。

身近なところでは、スマホやパソコン、テレビなどの液晶画面から発せられており、眼精疲労やドライアイ、肩こり、頭痛、慢性的な肉体疲労、不眠などの原因になることが知られています。

また、最近の研究では、ブルーライトが肌にダメージを与え、シミやくすみの原因となることも明らかになっています。

太陽光による肌の日焼けとは異なりますが、ブルーライトによる肌の日焼けは「光焼け」または「スマホ焼け」とも呼ばれています。

肌とブルーライトに関する研究結果

「それでも、スマホの光で日焼けするって本当?」と思う人もいるでしょう。ここでは、肌とブルーライトに関する2つの研究結果を紹介します。

研究①:フランス/ニース大学が2014年に実施した実験では、青い光と赤い光を同じ強度・同じ時間、皮膚に照射して比較したところ、青い光が色素沈着を引き起こし、赤い光は色素沈着を起こさなかったという結果が得られました。

研究②:日本ロレアル株式会社が行った研究によると、ブルーライトは紫外線B波(UVB)よりも強く、お肌の表面にダメージを与えて色素沈着を引き起こすことが分かりました。さらに、紫外線B波の色素沈着よりも消えにくいことがわかっています。

つまり、しっかりと紫外線対策をして美白化粧品を使用しているにも関わらず、お肌がくすんだりシミができたりするのは、ブルーライトが原因かもしれないというのが分かりますよね。

今すぐできるブルーライト対策

現代のデジタル社会では、スマホやパソコンを使わずに生活することは現実的ではないですよね。

とはいえ、ブルーライトによるダメージを軽減することは可能です。

今すぐできる対策をご紹介しますので日々の生活に取り入れていきましょう。

①スマホ・パソコンの設定を変更する

スマートフォンやパソコンの設定変更は、最も手っ取り早い対策方法です。

ただし、設定によっては日中、明るい場所で画面が見にくくなる場合もあります。

そのため、自分が見やすい色調と明るさに設定し、眼精疲労や視力低下を防ぐようにしましょう。

ここでは基本的な設定方法を紹介しますが、使用している機種によって設定変更の方法が異なる場合があります。
メーカーのQ&Aサイトを参照するか、「お使いの機種名 ブルーライトカット 設定」と検索して調べてみると確実です。

【スマホの設定方法】
・iPhoneをお使いの場合
「設定」→「画面表示と明るさ」→「Night Shift」の順にタップし、設定を行います。

・Androidをお使いの場合
「設定」→「ディスプレイと輝度」(または「ディスプレイ」「壁紙・画面」)をタップします。
端末によっては名称が異なることがありますが、「夜間シールド」「リラックス設定」「ブルーライトカットモード」のいずれかがあるので、タップして設定を行ってください。

・ブルーライトカット機能がない場合
ブルーライトカットアプリを使うことでスマホにカット機能を実装できます。おすすめのアプリには「視力保護ブラウザ」「ブルーライト軽減」などがありますので、ご自身の使いやすいアプリをインストールしてください。

【パソコンの設定方法】
・Windows 10をお使いの場合
「スタート」→「設定」→「ディスプレイ」の順にクリックし、「夜間モード」のスイッチを「オン」にします。

・Macをお使いの場合
Appleメニューから「システム環境設定」→「ディスプレイ」→「Night Shift」をクリックし、設定を行います。

・Chromebookをお使いの場合
メニューから「設定」→「ディスプレイ」→「夜間モード」と進んで、設定を行ってください。

②ブルーライトカットフィルムを使用する

スマホやPCの設定だけで安心できない方は、ブルーライトカット効果のあるフィルムを使用することをお勧めします。

家電量販店やネット通販で簡単に手に入れることができます。

購入分の費用はかかりますが、数千円の投資で透明感のある肌を守ることができます。

また、ブルーライトカットフィルムは、画面が汚れたり割れたりするのを防ぐ役割も持っています。

フィルムを貼ることで多くのメリットが得られるため、フィルムを貼ることは本当におすすめです。

なお、スマホやパソコンを使用する時間が長い方は、ブルーライトカットメガネの使用も疲れ目や頭痛の緩和に役立つのでおすすです。

③ブルーライトカット効果が期待できる化粧品を使う

最近では、ブルーライトカット効果を訴求する日焼け止め製品が販売されてきています。スマホやパソコンを使う頻度が高い方は、こうした製品をしようするのもおすすめです。

まとめ

今回は、ブルーライトから肌を守る方法についてご紹介しました。

ただ、一番大事なことは、肌のターンオーバーを正常に整え、肌内部のうるおいが適切に維持された健康的な状態を保つことです。

そもそも、メラニンという色素が、肌の乾燥によりターンオーバーが乱れてメラニンを含む古い角質が蓄積され色素沈着を引き起こすことでシミやくすみができてしまいます。ターンオーバー時に古い角質と一緒にメラニンが肌から排出されればシミやくすみはできなくなるのです。

肌の悩みは尽きないものですが、きれいな肌を保つためにはお肌の摩擦を避ける、洗いすぎない、保湿を徹底するなどのスキンケア基本を守ること、バランスの取れた食事、十分な睡眠を心がけることが重要です。

これを踏まえた上でブルーライト対策をすればきれいな肌を保てるのでぜひトライしましょう!